POEMS 中村叶の詩
一杯のジュース  感想・意見(千葉県私立某高校 高校2年生)
白いチューリップ


「青年と路」
=高校2年生の選択講座(内容:前期に青年期の特徴、後期に先哲の思想と生き方)


仕事って何だろう
仕事って何だろう・・・金のため、家族を養うため、生活するため、仕事ってそれだけのためにするのだろうか・・・「一杯のジュース」や「白いチューリップ」を読んで、そのへんを少し考えてみよう。


仕事はお金や、家族の為だけにやる事ではなく、人との触れ合いや仕事を通しての経験なども多く得る為にやるのだと思う。人間とは自分と違う色々な人達と深く関わっていく中で成長する訳で、その中で感情(心)などを覚えていくのだと思います。仕事は確かに辛く大変なものだと思います。しかし大変だからこそ、やりがいというものがあるんではないのかと思うのです。「一杯のジュース」のスチュワーデスの仕事をしていた人は、きっとこの話〔し〕のお客様に、また違った感情(心)を与えられたと思います。「白いチューリップ」の花屋さんの仕事をしていた人は2人の兄と妹の母をいつまでも想いやる気持ちに「あっ」と驚かされ、また1つの感情(心)というものをもらったと思います。この話〔し〕を読んで仕事の大切さなどが良く分かったと思います。

この詩を読んで、お金の為だけに仕事をするんじゃないんだって事が分かった。色々な仕事をしていると、たくさんの色々な人達に出会う。私はその時にただお金の為、自分の為だけに仕事をしている人でありたくない。その時、その時で大切なものは何か、大切な事は何かを考えたい。私が仕事をするにあたって一番大切なのは、お金を稼ぐ事じゃないと思う。もちろんお金も大事だけど、お金の為にじゃなく、人のために何か役に立つ仕事をしたい。

一杯のジュース」に出て来るスチュワーデスさんは、とても心が温かい人だなと思った。窓際に写真が置かれている事で、二人の気持ちを察したのだろう。このスチュワーデスさんとはちょっと違うけど「白いチューリップ」の花屋の店員さんも、とても心が温かいと思った。最初は何もない、普通に幸せな家庭の光景だと思っていたのに赤じゃなく白いチューリップを注文された時どんな気持ちだったんだろう。きっと、何となくやり切れない気持ちになったと思う。チューリッブ20本で900円って安くないか?と思ったけれど、それは店員さんの精一杯の優しさなんだと思ったら、なんか感動した。小学生のお兄ちゃんと妹には、たぶんまだ理解出来なかっただろうけど。

この店員さんは、まだ小さくて「お母さん」に甘えていたい年頃なのに、母親の亡くなってしまった事実を受け止め、明るく元気なこの2人の兄妹に千円では足りないはずなのに、精一杯の花束を作ってあげて優しい人だと思いました。それも気付かれないように、おつりまで渡してあげて……
感動しました。ただお金を稼ぐために働いているのではなく、人の事を気遣ってあげられる良い人だと思いました。ただ自分の生きる為だけの仕事ではなくて、お花を見て綺麗だとか、嬉しいだとか、お客様の喜ぶ顔が見たいのだろうなと思いました。私も、そんな仕事がしたいです。

私はこの間、修学旅行の時に飛行機に乗った、その時に気圧の変化で耳が痛くなってそれをずっと心配してくれたスチュワーデスさんがいた。帰り際にわざわざ座席に来てくれて、「ずっと痛いようなら病院に行きなさい」って優しく声をかけてくれた、凄い嬉しかったのを今でも覚えている。こういう事をしてくれるのは、お金の為ではなくて、人として心が綺麗な人じゃないと出来ないと思う。「お写真の方にもどうぞ」って言ってくれたのは、この両親にとっては凄く嬉しかったと思う、ちょっとした言葉だけれど、それがこんなにも人の心を嬉しい気持ちにさせるって凄い事だと思う。

仕事とは、お金のため、家族を養うため、生活をするためにすることなのでしょうか?という事に対して、私はそれも一部あるかもしれないいやっ、その為に仕事をするんだ!!と思っていました。しかし「一杯のジュース」を読んで、スチュワーデスさんは何の為に仕事をし「お写貞の方にもどうぞ」と言って、ジュースを出したのでしょうか?私は不思議に思いました。スチュワーデスさんは、どういう想いでジュースを出したんでしょう?何の為に仕事をしているのでしょうか。きっと、このスチュワーデスさんは思いやりを配っていたのではないかな?と思いました。そして写真の方も一緒に旅行していると写真を見て思ったのかもしれません。きっと、こんな事はお金のため、生活するためという事で、こんな事はしないと思います。この一杯のジュースでご両親がいい思い出を作れたら・・その思い出を差し出したのではないかなと思いました。

一杯のジュース」「白いチューリップ」を読んで、仕事というものについて考えてみました。私は、お母さんから「家族と生活をする為に仕事しているのよ」と言われていたから、仕事とは生活する為にするものだと思っていました。でも、この詩を読んで、スチュワーデスの人も、花屋の人も自分の仕事に誇りを持っていると思います。ただ決められた事だけをやっているんじゃなくて、自分の気持ちとか、相手にとつて何が一番良いのかも考えながらやっていると思う。スチュワーデスと花屋さんのとった行動で、ご両親や小学生の男の子と妹が幸せになれたのも満足だったと思う。こういう事は白分の仕事に誇りと愛情がなければ出来ない事だと思う。仕事は「生活する為」ってだけ思っちゃうと辛い事に思えちゃうけど「みんなの幸せの為に」って悪えぱ楽しい事だと思える気がします。

この2つの詩に出てくる客室乗務員とお花屋さん。2人とも人としてとても良い事をしているし、よく気が付いたと思う。私だったら「お写真の方にもどうぞ」とか、ありったけのチューリップを花束にするなんて考えられないかもしれない。私が疲れていて、やる気もなくて、自分の事で精一杯だったら、人にまで優しく出来るか分からない。そんな風にダラダラ仕事をしていたら、ただお金の為だけに働いている事になるんだと思う。この2つの詩を読んで、それだけではない「生きがい」のようなものが見えて来た気がする。バイトだって、パートだって、仕事だって確かにお金の為だけど、自分の生きている証のようなものを感じられるような気がする。他人の為にお花を束ねたり、お客さんにジュースを配ったり、確かにお金の為かもしれないけど、お金以外の、人の為、自分が生きる為に必要な事が感じられると思った。                                             話〔し〕=話(はなし・名詞)
                                                         


中村叶より

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先生ありがとうございます。拙い詩を授業にご活用いただき、嬉しく思います。

きっと、このスチュワーデスさんは思いやりを配っていたのではないかな?
素敵な言葉ですね。
この一杯のジュースでご両親がいい思い出を作れたら・・その思い出を差し出したのではないかな
これもいい言葉ですね。

高校生の皆さんが「金のためだけに働くのではない」と考えるようになり、働くことの意義を考えるきっかけになれたとしたら、望外の幸せです。



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POEMS 中村叶の詩
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